2008年4月1日、静岡県聾学校の名前が消える…

~それでも、私たちはずっと『聾学校』と呼び続けるだろう~

―聴力のレベルを問わず聴こえない子どもには集団が必要、そして集団には手話が必要―

05月23日(金)
静岡県教育委員会特別支援教育課へ、要望書を提出しました。
平成19年度3月県議会での付帯条件を確認し、改善を求めていく内容の要望書です。
主な骨子は以下の通りです。詳細は当協会会報「聴障しずおか」6月号に掲載します。
1.ろうを尊重する  2.聾学校の名称を残す  3.ろう教育の充実
4.人工内耳への正しい認識の啓発  5.手話力の向上のための研修保障  6.社会で生きていくために

05月10日(金)

静岡のろう教育を考える会が発足しました。下記4団体で構成されます。
・(社)静岡県聴覚障害者協会  ・静岡県手話通訳問題研究会
・静岡県手話通訳士協会  ・静岡県手話サークル連絡会
詳細は当協会会報「聴障しずおか」5月号に掲載しています。

04月19日(土)
シズウエル7階会議室にて、校名変更反対運動報告会を行いました。
約200名が参加し、今回の運動を振り返り、今後の方向性を確認しました。

03月19日(水)

県議会の本会議において「聾学校の校名変更」が採択されてしまいました。
これで、100年の伝統ある「聾学校」の名称は永遠に消え去ります。
この間、皆様から28,000筆を越える署名が寄せられ、温かいご支援をいただきました。
皆様、本当にありがとうございました。

03月12日(水)
文教警察委員会会議にて「静岡県立○○聾学校」から
「静岡県立○○聴覚特別支援学校」への校名変更に関する議案が採決されました。
校名変更反対運動や署名運動にご協力いただいた皆さま、申し訳ありません。

静岡県教育委員会は今後の方針として、下記3点を約束しました。
①「聾」への誇りを尊重する。
②他の障害種学校との統合はしない。
③手話教育・手話文化をおろそかにしない。

また、静岡県教育委員会はこの会議で、今回の校名変更について拙速であったこと、
関係者・関係団体に対して説明不足であることを指摘され、反省を求められました。

今回の一連の騒動は県教委への、ひいては静岡県行政への不信感に繋がるものでした。
今後は当事者ありきの歩み寄った建設的な話し合いをし、
上記3点の約束の実現に向け、信頼回復に努めてほしいものです。

私たち社団法人静岡県聴覚障害者協会は聴こえない子どもの幸せを最優先に考え、
『聴力のレベルを問わず聴こえない子どもには集団が必要、そして集団には手話が必要』
という姿勢のもと、これからもより良いろう教育の充実を求めてまいります。

聾学校校名改称反対署名運動

2008年2月20日
静岡県聴覚障害者協会

聾学校校名改称反対署名運動展開について


『静岡県の聾学校3校が静岡県立○○特別支援学校に変わる』
この衝撃が静岡県内に走ったのは12月20日のことです。
あれから2か月、県教委との交渉は4回を数え、
その都度静岡県聴覚障害者協会は校名を変更しないでほしい旨を伝えてきました。
しかし、私たちの思いは届きませんでした。
県教委は当事者の声を踏みにじり、自分たちの理想論だけを並べ立てて進めています。
「校名変更をすることで地域にノーマライゼーションの理念を広めたい」との説明ばかりで、
東海の岐阜、三重、愛知は校名存続としているのに何故急いで変える必要があるのか、
中身を替えずに校名だけ変える意図は何なのか、なぜもっと早く相談してこなかったのか、
校名変更は各自治体の裁量に委ねられているのになぜ強行上程するのか、
将来どういう見通しをもって一人ひとりのニーズに合わせた適切な教育支援をしていくのかなど、
肝心なことは全て言い逃れ、法律のせいにし、的を射ない回答で熱意を感じられません。
間違った国の判断のもとに進めようとしています。
たくさんの障害者が泣き寝入りしている悪法「障害者自立支援法」と同じように、
私たちのことが私たち抜きで再び決められようとしています。
このまま黙っていれば、県教委は今後も横暴な行動を続けることになるでしょう。
いま、私たちは署名運動を起こし、声を束ねて県知事、県議会へ届けなければなりません。
子どもたちがすらすらと言えないような校名、
“聴覚の獲得”を押し付けるような校名はなんとしても避けなければなりません。

平成20年3月10日の県議会まで日が残り僅かです。
最後まで諦めず署名運動を行い、校名変更を阻止しましょう!


署名運動スケジュール

03月02日(土) 第26回輝け静岡みみの日大会(一次〆切)
03月05日(水) 署名提出二次〆切(最終)、県議会へ署名提出
03月10日~13日 静岡県議会常任委員会開始(県議会サイト


静岡県知事宛署名用紙.pdf
県議会議長宛署名用紙.pdf
校名変更反対署名趣旨.pdf
校名変更に関するこれまでの経過.pdf(平成20年4月22日更新)

04月19日(土)開催 校名変更反対運動報告会.pdf

関係資料・報道


 ・ 東海教育要望書(東海連盟、東海四県聴協合同要望書)→pdf(125KB)
 ・ 第12回ろう教育静岡フォーラム特別決議(採択アピール)→pdf(101KB)
 ・ 静岡新聞01月28日朝刊 「聾学校の名前残して」→pdf(54KB)
 ・ 朝日新聞02月27日朝刊 声欄「『聾学校』名称残して下さい」→pdf(52KB)
 ・ 静岡新聞03月02日朝刊 「聾学校の名称残して-署名運動」→pdf(52KB)
 ・ 朝日新聞03月08日朝刊 「『聾学校』名称変えないで」→pdf(165KB)
 ・ 中日新聞03月08日朝刊 「ろう学校の名称変更反対で署名」→pdf(198KB)
 ・ 静岡新聞03月08日朝刊 「聾学校名変更で陳情」→pdf(32KB)
 ・ 静岡新聞03月08日朝刊 ひろば「学校名に思う強い優性思想」→pdf(132KB)
 ・ 朝日新聞03月10日朝刊 「聾学校改称しないで」→カラーpdf(602KB)白黒pdf(280KB)
 ・ 中日新聞03月11日朝刊 「聾学校改名必要か」委員から懸念の声→pdf(51KB)
 ・ 朝日新聞03月12日朝刊 天声人語→pdf(157KB)
 ・ 静岡新聞03月12日朝刊 「聾はPTA名などに」県教委校名変更で提案→pdf(35KB)
 ・ 静岡県議会文教警察委員会傍聴1日目(平成20年03月10日)→pdf(89KB)
 ・ 静岡県議会文教警察委員会傍聴2日目(平成20年03月11日)→pdf(99KB)
 ・ 静岡県議会文教警察委員会傍聴3日目、採決(平成20年03月12日)→pdf(105KB)
 ・ 静岡新聞03月13日朝刊 「校名変更案を可決 説明不十分の声も」→pdf(131KB)
 ・ 朝日新聞03月13日朝刊 「聾学校名称変更を可決」→pdf(116KB)
 ・ 静岡新聞03月14日朝刊 ひろば「ろう学校改名県方針に反対」→pdf(84KB)
 ・ Herald Tribune(朝日新聞英語版)03月14日朝刊(内容は3/12天声人語の英訳)
                ”What’s in a name?Often,more than you know”→pdf(60KB)
 ・ 静岡新聞03月18日朝刊 声欄「聾学校校名変更に配慮を」→pdf(43KB)
 ・ 静岡新聞03月19日朝刊 社説「慌てる必要あるのか」→pdf(108KB)
 ・ 静岡県議会本会議傍聴(平成20年03月19日)→pdf(112KB)
 ・ 朝日新聞04月12日朝刊 「『聾学校』は差別語なの?」→pdf(64KB)
 ・ 静岡新聞04月21日朝刊 「特別支援学校化反対運動を報告」→pdf(51KB)
 ・ 点字毎日活字版03月13日 「ズバリ核心インタビュー松山盲の統廃合問題」→pdf(116KB)