赤い羽根共同募金受配事業

当協会は赤い羽根共同募金
以下3件の受配事業を実施しています。
寄付いただいた皆様ありがとうございます。

静岡県共同募金会

夏休みろう子どもクラブ開催事業

夏休みろう子どもクラブ開催実績

今年度も共同募金の配分を受け、聴覚に障害を持つ子どもたちのための「夏休みろう子どもクラブ」を8月に開催する予定でした。しかし新型コロナウイルス感染拡大のため、8月開催を11月~12月の3日間に延期・短縮しました。全県から、延べ49名の子どもたちが参加しました。

ろう学校の児童だけではなく、地域の学校に通う聞こえない子どもの参加もあり、手話での活動が初めてという参加者もいました。コロナ禍でさらなる孤立が懸念されるろうの子どもたちの環境を少しでもなくすため、冬に代替企画として短縮開催できたことを嬉しく思います。

代替企画では、幼児と小中高生に企画と部屋を分けて行いました。幼児は工作で小麦粉粘土や万華鏡を製作、運動、外あそびなどを楽しみました。小中高生の「ミニ手話講座」では成人のろう者講師からろう者の文化や手話について、対話しながら楽しく学びました。また、謎解きや意見交換では手話が中心言語となって意思疎通をはかる場面が多く見られました。成人のろう者や同じ聞こえない友達と一緒に活動することが、子どもたちが描く将来像の育成につながっています。

参加した子どもたちからは「みんなでドッジボールやボッチャしたことが楽しかった」「久しぶりの友達と再会できた。また来年も参加したい」とこのクラブを毎年楽しみにしてくれていることが伝わってきました。 今年もこの事業に温かいご支援をいただき、ありがとうございました。

(2022年度実施分)

しゅわ絵本DVD制作・貸出事業

共同募金の配分金により、昨年度に引き続き今年度も「手話入り童話絵本DVD」を制作することができました。聞こえない子どもを集め、昨年度制作したDVDの上映会を行ったとき、映像に入り込むように見入っていました。映像を見ながら、語り手の手話をまねし、絵本を楽しむことができました。当協会に立ち寄るたびに、絵本DVDを借りることを楽しみにしている子どもたちもいます。今年度も、テレビや講座などで手話指導を行った経験のあるろう者に出演いただき、感動的な夢が溢れるすばらしいDVDが仕上がりました。耳の聞こえない子どもとその親が、手話DVDを通して絵本を楽しみ、親子の絆を深めることに役立つことができたと思います。DVD制作の目的をご理解いただいた出版社と共同募金を寄せてくださった多くの方々の善意に心から感謝申し上げます。

<手話入り童話DVDの紹介>

①「ノンタンピクニックららら」(偕成社)
②「パパ、お月さまとって!」(偕成社)
③「うまれてきてくれてありがとう」(童心社)

(2019年度実施分・2019年度で終了)

貸出中の作品は以下です。

ノンタン ボールまてまてまて 偕成社
うしろにいるのだあれ 新風舎
おおかみと7ひきのこやぎ 金の星社
ノンタン いたいのとんでけ~★ 偕成社
どうぞのいす ひさかたチャイルド
ないた赤おに 金の星社
ノンタン ぶらんこ のせて 偕成社
ねずみくんのチョッキ ポプラ社
はなさかじいさん 金の星社
ノンタン もぐ もぐ もぐ 偕成社
ぐりとぐら 福音館書店
マッチ売りの少女 金の星社
ノンタンのたんじょうび 偕成社
ぐりとぐらの1ねんかん 福音館書店
ももたろう 金の星社
ノンタン いもうといいな 偕成社
そらいろのたね 福音館書店
ともだちや 偕成社
ノンタン がんばるもん 偕成社
はらぺこあおむし 偕成社
ずーっとずっとだいすきだよ 評論社
ノンタンピクニックららら 偕成社
パパ、お月さまとって! 偕成社
うまれてきてくれてありがとう 童心社

ろう高齢者交流支援事業

今年も共同募金の受配により、ろう高齢者交流支援事業を県内(東部・中部・西部)3地域において開催することができました。ろう高齢者とは手話を言語とする高齢者のことです。全17回スタッフを含め延べ490名、60代~80代のろう高齢者が集い、脳ベルクイズ・グラウンドゴルフ・ボッチャ・モルック・室内ゲーム・ミニ運動会・ストレッチ体操・情報交換・社会見学などのお楽しみ企画の開催や、出前講座で、手話通訳をつけて、健康管理、高齢者交通安全の教養講座も行いました。普段通っている地域の聞こえる人たちと過ごすデイサービスでは意思疎通ができず、話し相手がいません。この事業により、ろう高齢者は自由に手話で話し合い、楽しむことができたと喜び合っています。 共同募金を寄せて下さった、多くの方々の温かなお気持ちに感謝し、事業を成し遂げられました。ご支援に心からお礼申し上げます。

(2022年度実施分)